膝サポーターで治す
前十字靭帯損傷

柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

更新/2024.09.16

前十字靭帯損傷は、膝サポーターで良くなりますか?

前十字靭帯損傷の膝サポーター 新潟県 S.R.様

娘は中学2年生で、バスケットボール部に所属しています。 最近、練習中に右膝を痛めてしまい、病院では前十字靭帯の損傷の可能性があると診断されました。手術を避けたいのですが、膝のぐらつきが気になり始め、動きがぎこちなくなることもあります。成長期なのでこれ以上悪化させたくありません。娘がスポーツを続けられるような良いサポーターはありませんか?

新潟県 S.R.様(母)

森上鍼灸整骨院は、成長期のお子様の前十字靭帯損傷に対応した膝サポーターを使った治療を行っています。

特に、前十字靭帯の損傷は、成長中の骨や筋肉に負担をかけないように、適切なサポートが必要です。当院では、お子様の成長期の体に合わせたサポーターを選び、膝の安定性を保ちながら再発防止・症状の改善を目指しています。

運動時と安静時でサポーターを使い分けることで、膝の負担を軽減しながら成長を支えることが可能です。お困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。

柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

S.R.様の娘さんに
おすすめしたサポーター

一日のサポーター使い分け内容をご紹介

POINT

患側には固定用、健側の膝には予防用のサポーターを使って左右の重心バランスを整えると、前十字靭帯に負担のかからない動きが自然に身につきます。安静を保てる時は保護用を両膝に使い、膝を温めて膝が治りやすい環境を整えます。

診てもらってよかった
前十字靭帯損傷のサポーター治療で来院された 新潟県 S.R.様

おすすめされたサポーターを購入しました。びっくりするくらいピッタリで、娘も試合中の激しい動きでもぐらつきを感じることがほぼ無くなったとのこと。前十字靭帯を痛める前と変わらない様子で、本当に楽しそうにバスケットボールをしている姿を見ると、相談して本当に良かったと思いました。 ありがとうございました! 

新潟県 S.R.様(母)

※「患者様の声」は、個人の感想です。

  • 前十字靭帯損傷とは?

    前十字靭帯損傷(ぜんじゅうじじんたいそんしょう)は、膝の中にある「前十字靭帯」が切れたり傷ついたりするケガです。特にスポーツ中の急な方向転換やジャンプの着地で膝に負担がかかると起こりやすく、バスケットボールやサッカーなど、学校で人気のスポーツをしているときにも発生しやすいケガです。

    症状と影響

    前十字靭帯が損傷すると、膝が不安定に感じたり、腫れたり、強い痛みを感じることがあります。運動するのが難しくなったり、普段の歩行も大変になったりすることがあり、膝をしっかり支えるためにも慎重にケアが必要です。成長期の膝は大切なので、リスクを減らして安全にスポーツが続けられる方法を考えましょう。

    治療法

    大きなケガの場合は手術を検討することもありますが、成長期の間は膝や骨が成長するため、手術を行うかは慎重に判断します。手術をしない場合や軽いケガの場合は、サポーターを使って膝を守りながら、筋力を高めるトレーニングや理学療法を行う方法もあります。こうしたケアで少しずつ膝をサポートしながら、無理なく日常生活や運動に取り組むことができます。

  • 前十字靭帯損傷を経験したS.R.さん

    バスケットボールの練習中に負傷

    娘は中学2年生でバスケットボール部に所属しています。彼女は本当にスポーツが大好きで、毎日一生懸命に練習しています。でも、数ヶ月前、練習中に右膝を痛めてしまいました。娘も私も、最初は「軽い捻挫かな」と思っていたんですが、念の為、病院で診てもらったら「前十字靭帯損傷を痛めてしまっているかも」と言われて、すごくショックを受けました。

    しばらくは安静にということで、膝を休めて様子を見ていたんですが、練習を再開した途端に膝のぐらつきを感じるようになり、痛みが再発してしまいました。まだ14歳で成長期ということもあり、骨や筋肉は発育中です。再発や今後の成長に悪影響が無いか、すごく心配になってしまって・・・。娘は「手術は絶対にイヤ」と言っていて、母親として何かできることはないか、サポーターでなんとかできないかと、インターネットで前十字靭帯損傷用の再発防止サポーターを探していろいろな情報を集めるようになりました。

    再発防止と成長をサポートするサポーター選びと鍼治療の提案

    でも、どれが娘に合うサポーターなのか、正直分からなくて…。成長期だから「膝サポーター 成長期」といったキーワードも探しました。娘のようにまだ骨端線が残っている年齢の子どもには、ただ固定力の強いサポーターではなく、動きやすさと成長に配慮したものが必要だと分かってきました。

    そこで、森上鍼灸整骨院に相談してみることにしました。ここでは、成長期の子どもでも使いやすいサポーターを提案してくれるだけでなく、膝の負担を軽減するための鍼灸治療も一緒に勧めていただきました。鍼灸治療で膝の血流や回復力を高めつつ、サポーターでしっかりと膝をサポートするという組み合わせが、娘の運動を妨げずに成長期に適した治療法だと聞いて納得。鍼治療も一緒にお願いすることになりました。

  • 前十字靭帯損傷におすすめのサポーター

    私達は膝サポーターを使って前十字靭帯損傷の治療をしています。

    当院では病院でも取り扱われている医療用サポーターを独自に、固定用再発防止用予防用保護用に分類し、症状や用途に応じてサポーターの使い分けを提案しています。

    • 前十字靭帯損傷直後や、不安定感が強い場合は患側に 固定用を、健側には 予防用を使って重心バランスを整えます。
    • 徐々に症状が回復してきたら 再発防止用予防用を使います。
    • ご自宅であまり動かない時は両膝に 保護用を使うと、冷えから膝を守り安静を保てます。

    補強テープで補強力を高める

    肌に補強テープを貼り、その上からサポーターを装着すると 筋肉を補強する効果が高まるので、より膝が安定した動きが取れるようになります。

    ACL損傷補強テープ使用例

    痛みやぐらつき、膝崩れの症状に

    前十字靭帯の負傷直後・痛みが強い等の場合は、患側には 固定用を使って膝をしっかり補強します。健側には 予防用のサポーターを使って、患側をかばった動きによる健側の怪我を防ぎましょう。

    膝の安静が必要な負傷直後の膝に

     

    固定用:ニーケアー・ACL/予防用:ニーケアー・サポート

    張りのあるしっかりとした材質の医療用サポーターで、膝をがっちり固定できます。また負傷直後で血腫がある時期にもおすすめです。

    急性期過ぎの不安定感が残る膝に

     

    固定用:エクスエイドニーACL/予防用:エクスエイドニーライトスポーツ3

    ソフトなサポーター生地は動きやすく長時間の使用も可能な組み合わせです。前十字靭帯損傷後のスポーツ復帰や、日常的に動くことが多い方におすすめです。膝崩れを抑えて膝の自然な動きを取り戻します。

    コンタクトスポーツの再発防止に

    負傷歴があると、スポーツ時に再発の不安から足の荷重バランスや関節の連携運動を崩しやすく、患側の悪化や健側を二次負傷する方が多いので、両膝に再発防止用を使って防ぐのがおすすめです。

    スポーツ復帰に最適

     

    再発防止用:スポーツニーガード/負傷予防用:スポーツニーガード

    上下丈が長く、クロスベルトが適度に圧迫をかけて膝の前後の動揺を抑え、前十字靭帯損傷の再負傷を防ぎます。ステー不使用なのでバスケットボールやバレーボール、サッカーなどの激しい動きのコンタクトスポーツにおすすめです。

    さらに強度を上げたい方に

     

    補強力を強化する、キネシオロジーテープ

    肌に直接貼った後にサポーターを装着するのがおすすめです。筋肉を補強し膝の安定感を高める効果があります。剥がれにくく肌に優しいソフトタイプで、粘着面はかぶれにくい加工がされています。

    動くことが少ない日常生活での悪化予防に

    ご自宅などで寛がれたり、あまり動いたりしないときは、両膝に 予防用に替えて悪化を予防します。

    悪化予防用:エクスエイドニーアクティブ

    上下丈が短く動きやすい医療用サポーターで、日常生活での不意の動作による悪化予防をします。動きが少ないときにおすすめです。

    安静時のケアに

    保護用サポーターは、ご自宅で安静にできるときや就寝中の膝のケアにおすすめです。膝の状態がなかなか良くならず、温めると痛みや症状が和らぐ場合に最適です。

    保護用:発熱ウォーマーで温める

    内側ボア素材の保温用膝サポーターです。冷えると膝が痛む症状や、膝の痛みが治りにくいと感じる方におすすめです。膝を温めるので痛みの緩和や、治癒力を引き出すのに効果的です。

    温浴剤

    インナーマッスルの緊張を緩和する、薬用オンセンス

    薬用オンセンスを使った半身浴をすることで、インナーマッスルの緊張がゆるみやすくなります。温めると痛みが楽になる症状に効果的です。

  • サポーターを使いながら鍼治療を受けてみて

    おすすめされたサポーターを使ってみて

    おすすめされたサポーターを使い始めてから、本当に驚くほど娘の膝が安定してきました。最初は「サポーターだけで大丈夫かな?」と半信半疑だったのですが、日々の練習や体育の授業でも、以前のようなグラつきを感じることが少なくなったそうで、動きの激しいバスケッドボールの練習中も、膝をしっかりとサポートしてくれるのがわかるみたいです。

    鍼治療は2週間かけて1日2回の治療を受けました。治療を続けていくうちに、膝の痛みがどんどんと軽くなっていくのが実感できたと言っていました。激しい動きや、膝の曲げ伸ばしのときの痛みも、2週間経つ頃にはほとんど感じていないようでした。

    学校での活動や部活でも、先生方から「最近は膝の調子が良さそうですね」と声をかけてもらえるようになってきて、それを聞いた時は本当にホッとしました。今ではサポーターをつけていることで、娘も「バスケットボールを続けられる」という自信が戻ってきているみたいです。 もちろん、これで全てが解決したわけではないですが、私も娘もサポーターのおかげで前向きに膝のケアを続けていけるようになりました。サポーターを使うことで、これからも安心してスポーツを楽しんでほしいと願っています。

  • 新潟県 S.R.様から頂いた質問

    • 新潟県から娘の前十字靭帯損傷の治療で来られたS.R.様

      S.R.様

      質問1:膝サポーターだけで前十字靭帯損傷を治すことはできますか?
      膝サポーターは、損傷した靭帯の周りの筋肉や関節をサポートし、安定性を保つために役立ちますが、完治させるための手段ではありません。治療の中心は、リハビリや手術によるものです。サポーターは、日常生活や運動時に膝の負担を軽減し、再発予防や回復過程をサポートする補助具なので、適切なリハビリと治療を行うことが大切です。鍼治療を行うことでより前十字靭帯損傷の改善が期待できます。
      柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

      吉池 加奈

    • 新潟県から娘の前十字靭帯損傷の治療で来られたS.R.様

      S.R.様

      質問2:サポーターを装着した状態で、膝の曲げ伸ばしは可能ですか?
      当院が治療で扱う前十字靭帯損傷用のサポーターは、膝の自然な動きを妨げない設計となっています。側方にアルミステーが入っているタイプのサポーターでも、ステーが膝の曲げ伸ばしに応じて柔軟に動くため、しっかりとサポートしながらも、日常動作や運動時に膝を無理なく動かすことができます。膝関節の可動域を制限せずに、安定性を保つ点が特徴です。
      柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

      吉池 加奈

    • 新潟県から娘の前十字靭帯損傷の治療で来られたS.R.様

      S.R.様

      質問3:サポーターを長時間装着していると、筋力が低下する心配はありませんか?
      膝サポーターは、関節を完全に固定するギプスとは異なり、膝を動かすことができる設計になっているため、筋力が低下することはありません。だからといって、過度に依存して運動量を減らすと筋力が低下してしまうので、適度な運動を継続することが大切です。
      柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

      吉池 加奈

    • 新潟県から娘の前十字靭帯損傷の治療で来られたS.R.様

      S.R.様

      質問4:サポーターを1日中装着しても大丈夫でしょうか?
      日常生活やスポーツ時にサポーターを使用することは、膝の保護に役立ちます。ただし、長時間の装着が原因で肌がかぶれたり、圧迫感が気になる場合は、適度に装着を外し、肌を休めることをおすすめします。また、就寝時は外していただくのが望ましいですが、どうしても装着したい場合には、少し大きめのサイズを選んでリラックスできる状態を保つことが効果的です。
      柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

      吉池 加奈

  • 著者情報

    森上鍼灸整骨院 柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

    私が書きました

    森上鍼灸整骨院 柔道整復師・鍼灸師 吉池 加奈

    各国の民間医療を学ぶ。特に、韓国での美容産業と技術に特化。帰国後は森上鍼灸整骨院の蔵書を読破する。鍼灸学校卒業後はコルセットミュージアムにて全国の患者様2000人とリモート相談をする。専門は膝の鍼灸治療、美容鍼。悩みは外国人には気にされない活舌の悪さ。愛車はルノー1100。

通院できる方へ

通院できる方へ

鍼で治す前十字靭帯損傷

当院について

鍼灸師・柔道整復師が、あなたの症状にあった膝サポーターをメールでご提案致します。

前十字靭帯損傷の治療に取り組む 長野県 森上鍼灸整骨院スタッフ集合写真

森上鍼灸整骨院では、膝の健康を守るための総合的なサポートを提供しています。当院は、通販サイト「コルセットミュージアム」を運営しており、治療の一環として、膝の鍼治療を行いながら、医療用膝サポーターのご提案も行っています。

もしサポーターの選び方や治療について疑問がありましたら、「コルセットミュージアム」の通販サイトを通じて、無料メール相談でお気軽にお問い合わせください。お一人おひとりの症状やニーズに合わせた最適なサポーター選びや、治療のアドバイスを丁寧にご提供いたします。

当院独自の検査

  • 前十字靭帯損傷|体の荷重バランスを調べる検査

    モアレトポグラフィ

    足の荷重バランスが崩れていると膝が治らないので、カラダの傾きを調べるを視覚的に確認する検査です。

  • 前十字靭帯損傷|負担のかかり具合を調べる検査

    サーモグラフィ

    膝の温度の左右差を診て、筋肉や靭帯の負担のかかり具合や活動レベルの異常があるを確認する検査です。

  • 前十字靭帯損傷|筋肉や靭帯の

    エコー検査

    血液の流れに左右差や、膝をかばう姿勢が原因で脚に負担がかかっている箇所があると、自然癒力に影響がでるので、循環器用のエコーで血流量を調べます。