オススメのサポーター
手術後も続く膝の不調は、両膝にサポーターを装着し左右の重心バランスを整えるようにすると、かばった動きを防いで膝がスムーズな動きを取りやすくなります。膝の動きをしっかり整えておけば、悪化や再負傷を未然に防ぐことができます。
膝の手術後の痛み:半月板損傷
半月板損傷の手術後は、患側には横ブレをしっかり防いで半月板を保護できる医療用サポーターの装着がおすすめです。かばう動きが身に付くと健側の半月板にも負担がかかるため、健側には樹脂ステーが内蔵された医療用サポーターで保護しましょう。縫合手術をされた方はライトスポーツ3、2の組み合わせ・切除手術をされた方はPCL、ライトスポーツ2の組み合わせがおすすめです。
膝の手術後の痛み:前十字靭帯(ACL)損傷
前十字靭帯の再建手術後は太ももの筋肉が低下していることや炎症が長く続くことが多いため、患側にはPCL用のサポーターを装着すると動きが安定します。無意識に膝をかばう動きになると健側の半月板や、前十字靭帯を負傷することもあるので(特に女性に多い)、健側にもしっかり膝を補強するサポーターでバランスを整えましょう。
膝の手術後の痛み:棚障害
棚(滑膜ヒダ)が大きくて膝の引っかかりなどが起こる棚障害は、手術後は膝の痛みや腫れが治らず悩まれる方が多いです。PCL用のサポーターを装着すると膝蓋骨の動きが安定し、膝の腫れにも対応できます。棚は両膝にあるので両膝にPCL用のサポーターを装着します。
軽度な動き補強に
上下丈が長いサポーターと併用して、ご自宅での軽度な動きをするときは上下丈が短いサポーターに変更するとより動きやすくなります。膝に巻いて装着するサポーターなら、固定の微調節や膝の腫れ保護にも対応できます。
膝の安静を保つ
膝の手術から時間が経過し、慢性的な痛みや不安定感などの症状には膝を温めると自然治癒力が高まります。ご自宅などでの安静時にお使いください。※むくみが出なければ就寝時でも使えますが、血行不良を防ぐため 2~3サイズ程度大きめサイズ をご装着ください。
クラッチ杖と温浴剤
両手にクラッチ杖を使って歩行したり、温浴剤を入れたお風呂にゆっくり浸かりながら足の指でグー・チョキ・パーの形を作る練習をしたりすると、全身の運動連鎖が整うので重心バランス改善におすすめです。サポーターやクラッチ杖、温浴剤を用いて膝を動かすようにすると、関節液が正常に循環しやすくなるため膝のスムーズな動きに役立ちます。
POINT
膝の不調を感じたままにしておくと、靭帯・半月板・膝軟骨に負担がかかり続けるので、長い時間をかけて膝が変形していくことが多いです。不調の改善や膝の変形を防ぐには、サポーターで荷重バランスを整えながら膝の負担を軽減し、全身の運動連鎖を整えるイメージで動くと効果的です。